2025年3月3日月曜日

島田電機製作所

人を大切に!

 ここで働きたいと思える会社に!
 
株式会社島田電機製作所(本社:東京、創業:1949年、以下同社)は、高級ホテルやオフィスビルのエレベーター用ボタン、操作パネル、フロアインジケーターなど、オーダーメイドのエレベーター部品を専門としているそうです。このニッチな分野において、同社は国内市場で60〜70%という高いシェアを誇ります。
 同社の強みは、一貫生産体制にあります。デザイン提案から製造までを自社で手がけることで、外観や機能性などはもとより、機械本体の耐久性や保守性などにも配慮したモノづくり、そして細かな顧客の要望にも柔軟にも対応でき、カスタムオーダー品でも競合他社より迅速な納品を実現しているとのこと。
 同社の中核には、「モノづくり(製造)」「チームづくり(組織)」「ファンづくり(関係構築)」の3つのj軸があるそうです。モノづくりでは、オーダーメイド製品や自社ブランド「SHIMAX」を通じて、顧客の期待を超える製品を追求。チームづくりでは、すべての社員が成長し、やりがいを持ち、常に向上できる環境づくりを目指しているそうです。ファンづくりでは、工場見学、広報活動、SNS発信などを通じて、強固なコミュニティを築いているとのこと。
 東京都中小企業振興公社が発行する月刊冊子TokyoBizBeat202年12月号で、同社社長島田氏は、「結局は、人が一番」を強調されています。この信念は、中国での経験から生まれ、社員の幸福を優先する経営改革につながったそうです。2013年の社長就任後、売上成長を遂げる一方で、真の満足は売上目標の達成ではなく、人を大切にする経営にあるとも気づいたとのこと。「島田塾」と呼ばれる社員研修プログラム、福利厚生施設、ユニークなボタン押し体験スペース「OSEBA」などの取り組みにより、社内の活性化と企業の認知度向上を実現。いまでは、下請けから脱却し、市場ニーズに基づく自社製品の開発を行うようになったとのことで素晴らしいですね。 同社は、古くから言われる「三方よし」の経営を実践されているようで、日本のモノづくりここにありと、誠に心強く感じます。 同社の益々のご活躍とご発展を祈念します。(AS)
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株式会社CYBO

 細胞という道を価値に

 細胞の謎を解き未来を育むプラットフォームを構築する
 細胞の力を最大限に活用し、私たちの生活を豊かにする世界を想像してみてください。これが、単なる細胞解析装置の開発にとどまらず、細胞解析分野におけるプラットフォームを構築する企業、株式会社CYBO のビジョンです。

古くから人類は、食料、医療、エネルギー、環境といったさまざまな分野で細胞の力を活用してきました。2018年に東京で設立されたCYBO(以下、「同社」)は、AI技術を活用することで、細胞をより賢く利用し、世界をより良くすることを目指しています。

同社のコア技術は細胞計測にあり、これにより細胞をより深く理解し、迅速に識別することが可能になります。AI、画像処理ソフトウェア、高速イメージングハードウェアを組み合わせることで、細胞解析を進化させています。最終的には、疾患の診断・治療、創薬、食品生産などに応用できる独自のグローバルプラットフォームの構築を目指しています。

同社は、AIと高速イメージング技術を活用し、子宮頸がん検診の精度向上に取り組んでいます。さらに、高速イメージングとAIを活用して血液中の微小な血小板凝集塊を解析する技術を開発しており、脳梗塞や心筋梗塞といった疾患の迅速な評価に役立つことが期待されています。また、同社が開発した「インテリジェント画像活性化セルソーター『ENMA』」は、個々の細胞を高速撮影し、ディープラーニング解析の結果に基づいて選別します。この選別された有用な細胞は、医療や産業の幅広い分野での活用が期待されています。

生命の源である細胞の謎を技術と革新で解き明かし、未来を育むプラットフォームを構築する──同社はこの挑戦を続けています。 CYBO社のさらなる成長と成功を心より願っています。(AS)
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2025年2月17日月曜日

株式会社カンディハウス

ものづくりで、和の美意識を発信

長く愛着を持って使える木製家具の創造
 北海道の豊かな森のそばで、株式会社カンディハウス(創業:1968年、本社:北海道、以下同社)は家具づくりを続けています。創業から56年、自然への深い感謝を原点に、木々への敬意を込めて、一つひとつ丁寧に家具を製作。環境に負荷をかけないよう、製造から輸送、販売に至るすべてのプロセスで、持続可能な方法を追求しているとのこと。
 同社の家具は、熟練の職人たちの技術と情熱によって生まれるようで、彼らは日々の挑戦を重ね、素材の特性を最大限に活かしながら、美しさと機能性を兼ね備えたデザインを創造しているとのこと。. そのデザインは、単なる製品ではなく、生活空間を豊かにする芸術作品として、長く愛されることを目指しているそうです。
 同社の家具づくりには、「和の美意識」洗練されたデザインが特徴。自然素材の温もりを生かし、日本の住空間に調和する家具を提供している由。又ショールームでは、インテリアコーディネートの相談にも応じているようで、顧客一人ひとりのライフスタイルに合わせた提案を心がけているそうです。オーダーメイドにも対応しており、顧客の理想の家具を形にすることも可能だそうです。
 同社が大切にしている価値観は、”家具を通して、共につくるくらし”、言い換えると、”顧客の暮らしに寄り添い、共に豊かな未来を創造していくこと”にあるようです。大切にされている北海道の木々を使い「和の美」が織り込まれていて、「長く愛着をもって使える木製家具」の創造、素晴らしいです。同社事業は海外にも展開されているとのこと。同社のスピリットが織り込まれた家具が世界中に広まると良いですね。益々のご発展を祈念しています(AS)
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株式会社CCHサウンド

軟骨伝導技術という第三の聴覚登場

 単なる補聴器ではない・・・
 株式会社CCHサウンド(本社:京都、2019年設立、以下「同社」)は、2004年に細井裕司教授によって発見された第三の聴覚経路である軟骨伝導のリーディングカンパニーです。この技術は、気導および骨伝導とは異なり、ビジネス、スポーツ、レジャー、医療、介護など、幅広い分野に応用が可能です。軟骨伝導は、骨伝導とは異なり、頭蓋骨の振動を必要としません。  同社は、この軟骨伝導技術を利用したイヤホン、ヘッドホン、補聴器などのデバイスを開発しています。同社の製品は、日本国内の230以上の団体やその関連オフィスで導入・利用されています。
 日本オーディオ協会のJASジャーナル夏号の記事の一部を借用しますが、「『軟骨伝導は頭蓋骨の振動は不要で、骨伝導とは全く異なるメカニズムによる聞こえであること』、『骨伝導の長所をすべて持っており、かつ、すべての点で骨伝導より優れていること』です。今後の製品開発には骨伝導ではなく軟骨伝導が選択されることが予期されます。音響機器により大きな影響を与えることは、気導イヤホンでは実現できないことが軟骨伝導で実現できることです。音響の世界に新しいカテゴリーを拓きます。」とあります。

同社のサイトを見ながら、その製品が、難聴を抱え補聴器を必要とする高齢者にとって間違いなく必要となるであるだけではなく、上述の通り幅広い分野において利用される可能性が極めて高いとの印象を受けました。その音質は、従来の補聴器デバイスよりもはるかに優れているようです。補聴分野における新た技術ですね。同社のビジネスの成功を心から願っています。(AS)
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2025年2月4日火曜日

トライポッド・デザイン株式会社

デザインに科学の視点を

デザインはユーザーと一緒になってこそ、デザインは真の価値を発揮する
 トライポッド・デザイン株式会社(1987年設立、本社:東京、以下同社)は、科学的根拠とユーザー中心のアプローチで、持続可能な解決策を追求していると理解しました。

 同社のビジョンは、普遍的、インタラクティブ、持続可能なデザインで未来を創造することにあるそうです。人間工学や感性工学等の研究と革新的なデザインを統合する力を強みとしているとお見受けしました。

 2005年からEXPECTOLOGY(期待学)、2010年には、Super Sensing Design(五感とセンサー技術を統合するデザイン)、2019年には超小集電(MPC)を見出し、オフグリッドでの電力供給を可能にしたことは特筆するべきことだと思います。

 同社は、包摂的な解決策を重視し、同社自身をもユーザーとして捉えているようです。 同社はモノのデザインに留まることなく、「自然が本来の姿として最大限にその生命力を活性化させる独自の作物づくりや生物育成のあり方に関するデザインを社会に提案し、より豊かで安全な食の提供を目指したい」との考えに基づき、農業・酪農の未来を見つめながら実証の試みも推進中とのこと。 同社のデザインへの包摂的なアプローチは、人とコミュニティ、モノ、地球が繋がっているという深い理解に基づき、より持続可能な未来を目指しています。同社の益々のご活躍とご発展を祈ります。(AS)
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株式会社エリジオン

ものづくりに本当のデジタル化を

人と人、CADとCAD、過去と未来、総てを繋ぐ

 株式会社エリジオン(創業:1999年、本社:静岡県、以下同社)は、3D形状処理とデータ変換技術を専門とする企業です。製造業を中心に、データ変換と形状処理のソリューションを提供することで、環境負荷の低減にも貢献しているとのこと。

 同社の最大の強みは、異なるCADシステム間でのデータ互換性を実現する高度な技術力で、この技術を活かし、主に次の領域で持続可能なモノづくりを支援してる所にあるように思います。

  • 設計段階での環境負荷低減: CADdoctorなどのソフトウェアは、3D CADデータの検証と修正をデジタル上で行うことで、物理的な試作品の数の大幅な削減を可能とし、材料の無駄の削減、試作にかかるエネルギー消費と廃棄物の排出を抑制する。
  • 効率的な設計プロセスの実現: DFX解析プラグインは、製造、安全性、組立性を考慮した設計を初期段階で促し、手戻りを最小限にすることにより資源の浪費を減らし開発プロセス全体の効率化に繋げる。
  • データ変換における資源効率向上: 同社独特のデータ変換技術による、異なるCADシステム間でのデータ移行円滑化は、手作業による修正や再設計の必要性を最適化することにより、時間と資源の無駄を削減し、より効率的な製品開発の実現する。

 上述の中でとりわけ興味深いのは、同社の技術は、異なるCADシステムを使用する企業間の協力を円滑にし、より持続可能な製品開発を支援できるとする点です。つまり世界的な協業を促進することを容易にするとを示唆しています。トヨタ、ボーイング、ダイムラーといった世界的企業がその技術を採用していることからも、その影響力の大きさが窺えます。

 同社は、「人と人、CADとCAD、そして過去と未来」を繋ぐというビジョンを掲げ、3Dデータ変換技術を通じて、エンジニアリング分野に変革をもたらすことを目指しています。 中立かつ独立した立場から、常に最適なソリューションを提供し、環境負荷を小さくするモノづくりをサポートしているようです。同社の技術は、単に製品開発の効率を上げるだけでなく、持続可能な社会の実現にも貢献する重要な役割を担っていると言えるでしょう。
 そして最後に、同社ウェブサイトで創業者の方が二つの創業理由(⓵日本産業の新たな柱を発展させること、そしてそのためには⓶優秀な人に本気で凄い仕事をしてもらうことにある)を述べておられる文章の最後に「非凡な人が才能をフルに発揮して素晴らしい仕事をすることは、その人個人にも会社にも日本にも人類にも幸せなことであり大切なことだと思います。私は「非凡を集めて非凡をなす」経営を実現したいと思います。」と締めくくっておられます。素晴らしいお考えに深く敬意を表すると共に、同社の益々のご活躍を祈ります。(AS) 
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2025年1月27日月曜日

inQs株式会社

エネルギー収集を再構想する

世界初の発電光素子
 inQs株式会社(本社:東京、創業:2011年、以下同社)は、革新的な光発電技術でエネルギー生成に大きな変革をもたらしているようです。具体的には、無色透明なSQPVガラス低照度SQ-DSSC素子の開発ですね。前者は、単に発電するだけではなく、遮熱性を提供し、建物、自動車、農業施設の窓に設置でき、これらを電力源に変えるそうです。後者は、世界初の発電素子で、室内の低い光の下でも発電し、温度、湿度、気圧などのセンサーのようなIoTデバイスの電源として最適だそうです。

 
  上述の開発製品の適応市場は極めて広いと考えられますが、その主な領域を幾つか列記してみます。
・エネルギーハーベスティング: 低電力デバイス向けのエネルギーハーベスティング市場
・スマートビルディングとスマートシティ: (SQPV技術)この技術を適用したガラスによりエネルギー効率の高い建物を構築
・自動車産業: (SQPV技術)発電のための自動車の窓への組み込み
・農業: (SQPV技術)農業施設でのガラスに使用することにより、効率を向上させ、植物の成長をサポート可能
・IoT: (SQ-DSSC技術)IoTセンサーとデバイス用の電力供給 
・産業ソリューション: 産業用モニタリング用の防爆無線通信デバイスを提供
・材料関連市場: スマートファクトリーやプラントの室内環境制御システムのサポート

  同社のSQPVガラスは、2024年にグッドデザイン賞を受賞しましおり、又CES 2024イノベーションアワードで、スマートシティ部門で「Best of Innovation」賞を、スマートホーム、サステナビリティ、エコデザイン&スマートエネルギー部門で「Honoree」を受賞しています。
  inQsは、日本および国際市場で幅広い応用が可能な独自の光発電技術を使用して、持続可能な未来を創造することに焦点を当てた企業と見受けました。同社の益々の活躍を祈念しています。(AS)
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