宇宙線で3次元画像生成し物の内部を可視化
GScan Ltd.(2019年創業、本社:エストニア、以下同社)は、最新の大気光線技術(Atmospheric Ray Technology = ART)を利用して、物質の密度や原子データを検出する装置を開発・提供しています。検出のためのARTスキャナは透過性の高い自然粒子フラックス(ミュー素粒子)のみを使用しており、特許も取得している材料検出アルゴリズムとの組み合わせにより、橋梁から原子炉まで、あらゆる重要な構造物の内部形状の正確な3Dモデルを生成できるそうです。
機械学習を重ねることであらゆるものの内部を非破壊測定できるそうです。あらゆるものとは、目視では分からない原子炉あるいは橋脚などのインフラ構造物の他に、例えばコンテナートラックの積み荷や密入獄者、旅行鞄内部の麻薬や危険物の検出などは分かりやすい例と言えそうです。
GScanの装置は、X線検査装置とは異なり文字通り自然環境下における宇宙線を利用するため人体への悪影響は無く、又AI技術との統合によりあらゆるものを透視できることに大きな優位性があるようです。
2019年創業の若い会社ですが、錚々たる人材が集まり、多くの企業とのパートナリングも進んでいるようで、日本の大手企業も2社含まれています。 同社の今後の活躍と発展を期待しています。(AS)