2024年2月20日火曜日

株式会社恩田組

地球と人の文化の共存


 社員を家族のように大切にし続ける経営
 1891年創業の株式会社恩田組(本社:東京、以下同社)は、これまでの133年間曳家(建設移動工事)一筋に邁進、また建設移築・沈下修正・建物補強・杭等、顧客の要望に合わせて実施しているとのことです。
 時代と共に町並みは変わり、古い住宅やビルは壊され新しい建造物が作られていきますが、文化財は言うまでもなく住宅などの通常の建築物でさえも移動して保存あるいは他施設として使用するべきものも多くあります。
 しかし、建造物を持ち上げたり移動させるには、様々な重機類やIT機器などが豊富にある現代においても人力に頼らなければならないケースが多いとされます。それは一人で出来ることではなく、必ず力を合わせなければなりません。これまで長年にわたり特殊工法の分野で活躍してきた同社の功績の源泉は、蓄積された技術力のみならず「社員を家族のように大切にし続ける経営」(2024年2月11日付東京新聞朝刊)にあると容易に想像されます。
 地域開発による必然性あるいは、小さな国土面積で地震や台風などの比較的厳しい自然環境もあってということでしょうか、古くなった建造物を壊して作り変えることが散見される日本ですが、同社は地盤や構造物補強、移設などにより、伝統文化財の保存のみならず、建造物を長く使い続ける文化の醸成にも間接的に貢献されているように思います。  同社の益々のご活躍を祈念致します。(AS)

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