微生物で工場排水の油脂を分解・消滅
株式会社フレンドマイクローブ(創業:2017年、本社:愛知県、以下同社)は、人工物を含む多様な化合物を分解・合成できる可能性を秘めている微生物とその酵素を活用する技術を開発し社会実装する活動を行っています。
具体例として、従来の食品工場や油脂工場の排水処理の一つのプロセスである加圧浮上分離装置に替わり微生物製剤と微生物分解法による廃水処理技・・油脂分解システム「MiBiocon®- FW」・・ を開発し販売活動を行っています。この技術により、従来の排水処理のように油脂分を取り除くのではなく微生物に分解させるため、安価にかつ環境負荷を大幅に減ずることが確認されているとのこと。
同社は、2023年に大手企業からの資金調達に成功し、上述の排水中の油脂分解システム「MiBiocon®- FW」の一層の販売促進を行うとともに、更なる性能向上と適用範囲を広げるためなどの開発や、グリストラップ( 下水道に直接食用油や食物の脂肪、残飯や下処理の際の野菜くずなどが流出する事を防ぐ阻集器の一種)や生ごみ処理機に適用するためのシステム開発を進めている由。更に、動植物油分解 に留まらず、鉱物油の分解技術の研究・開発を加速し実用化に結び付けることも目指しているそうです。
環境にやさしい排水処理技術は今後益々重要になると考えられます。同社の益々のご活躍を祈ります。(AS)