2025年2月4日火曜日

株式会社エリジオン

ものづくりに本当のデジタル化を

人と人、CADとCAD、過去と未来、総てを繋ぐ

 株式会社エリジオン(創業:1999年、本社:静岡県、以下同社)は、3D形状処理とデータ変換技術を専門とする企業です。製造業を中心に、データ変換と形状処理のソリューションを提供することで、環境負荷の低減にも貢献しているとのこと。

 同社の最大の強みは、異なるCADシステム間でのデータ互換性を実現する高度な技術力で、この技術を活かし、主に次の領域で持続可能なモノづくりを支援してる所にあるように思います。

  • 設計段階での環境負荷低減: CADdoctorなどのソフトウェアは、3D CADデータの検証と修正をデジタル上で行うことで、物理的な試作品の数の大幅な削減を可能とし、材料の無駄の削減、試作にかかるエネルギー消費と廃棄物の排出を抑制する。
  • 効率的な設計プロセスの実現: DFX解析プラグインは、製造、安全性、組立性を考慮した設計を初期段階で促し、手戻りを最小限にすることにより資源の浪費を減らし開発プロセス全体の効率化に繋げる。
  • データ変換における資源効率向上: 同社独特のデータ変換技術による、異なるCADシステム間でのデータ移行円滑化は、手作業による修正や再設計の必要性を最適化することにより、時間と資源の無駄を削減し、より効率的な製品開発の実現する。

 上述の中でとりわけ興味深いのは、同社の技術は、異なるCADシステムを使用する企業間の協力を円滑にし、より持続可能な製品開発を支援できるとする点です。つまり世界的な協業を促進することを容易にするとを示唆しています。トヨタ、ボーイング、ダイムラーといった世界的企業がその技術を採用していることからも、その影響力の大きさが窺えます。

 同社は、「人と人、CADとCAD、そして過去と未来」を繋ぐというビジョンを掲げ、3Dデータ変換技術を通じて、エンジニアリング分野に変革をもたらすことを目指しています。 中立かつ独立した立場から、常に最適なソリューションを提供し、環境負荷を小さくするモノづくりをサポートしているようです。同社の技術は、単に製品開発の効率を上げるだけでなく、持続可能な社会の実現にも貢献する重要な役割を担っていると言えるでしょう。
 そして最後に、同社ウェブサイトで創業者の方が二つの創業理由(⓵日本産業の新たな柱を発展させること、そしてそのためには⓶優秀な人に本気で凄い仕事をしてもらうことにある)を述べておられる文章の最後に「非凡な人が才能をフルに発揮して素晴らしい仕事をすることは、その人個人にも会社にも日本にも人類にも幸せなことであり大切なことだと思います。私は「非凡を集めて非凡をなす」経営を実現したいと思います。」と締めくくっておられます。素晴らしいお考えに深く敬意を表すると共に、同社の益々のご活躍を祈ります。(AS) 
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